POKUPOKU

News & Topics

「ものづくりの場所へ
     〜那須塩原ブランド『経木』〜」

先日、60数年の伝統を守り続ける「経木(きょうぎ)」の製造工場、島倉産業(株)様を訪 ねました。 経木とは、那須塩原が誇る伝統工芸のひとつ。平成22年に那須塩原ブランドに認定されました。

「経木」は、木を紙のように薄く削り、「肉や魚などの生鮮食品」・「おにぎり」・「揚げ物」などの包装に用いられます。 日本では大和時代から使われてきましたが、近年ではビニール袋や発砲スチロールのなどの普及により、使用料が激減。 以前は県内に38社もあった経木生産工場が今では県内にたったの2社。 しかし、最近では、「通気性や抗菌性に優れていること」「使用後は環境に優しいこと」など、「経木」の良さが再注目されています。
経木は、赤松の木から作られます。 那須塩原には千本松という地 名があるように、経木の材料となる赤松が豊富なんだとか。 この赤松を角材にし、機械で薄く削っていきます。 実はこの機械は50年も前のもの。今はもうこの機械は製造されていないそうです。
そしてこの機械を操るのは、木の性質を熟知した職人さん。 1本1本硬さやねじりなど性質が異なる木を、同じ厚さに仕上げていくのは至難の技。 この技術を習得するには、10~20年もかかるそうです。 削った経木は、大きな丸い形の脱水機に1時間かけ、木の水分を飛ばします。 その後吊るして自然乾燥させ、最後に人の手で1枚1枚検品し、出荷されます。
最近では、食品を包むだけではなく、「コースター」や「しおり」「ハガキ」「名刺」「菓子おき」など様々な用途で使用されています。那須塩原のお土産として、人気も高まっています。 そすいの郷「そすい庵」では、天ぷらの下に経木が使用されていましたよ。 みつけるとなんだか嬉しいですね。
おすすめは「経木のおむすび包み」。 通気性がいいので、のりがベタベタしません。乾燥もせず、時間が経ってもおいしく食べられますので、 ぜひ一度お試しください(^ ^)
『POKUPOKU vol.3』12-1月号の読者プレゼントにもなっていますので、どしどしご応募ください! (締切:平成30年1月23日消印有効) 皆さんもぜひ、那須塩原の伝統工芸に触れてみてくださいね(^ ^)
※経木を扱っているお店の詳細は『POKUPOKU vol.3』12-1月をご覧ください。

最後に。
ご協力いただきました島倉産業のみなさま、どうもありがとうございました。 大きな機械や職人さんの技術、普段見ることのない光景に取材そっちのけですっかり見入ってしまいました。 木のぬくもりにあふれた、とても暖かい雰囲気の工場でした。 とても貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。
2017年11月

POKUPOKU

Copyright(C) POKUPOKU All rights reserved.